公園のある新京極地域は、周辺エリアに歴史とストーリーが続いています。
新京極通りは、来年で150周年を迎え、かつては劇場や映画文化が栄え、たくさんの土産物屋さんが並んでいました。
観光都市のど真ん中にあり、世界からの観光客や修学旅行生、また地域のお年寄りや若者なども訪れ、かなり多様な人々が行き交うことが特徴です。
その昔は、吉本興業が運営する劇場「京都花月」も公園に隣接しており、芸人さんがこの公園でネタ合わせをされていたり、地域の人々との交流もあったそう。
今までのストーリーを断ち切って、今後の公園を考えるのはもったいない、歴史を紡ぎストーリーを踏まえて公園の在り方を考えることで、地域の文化を豊かにしていくと思います。

葉山 和則(京都市 市役所職員)
- 公民連携 公園利活用トライアル事業とは?
- ほとんどの公園は行政が直営で管理しており、不公平感を無くす為にどの公園にも一律に同じルールがあります。
そうすると、どの公園でも「ボール遊びダメ」「犬の散歩ダメ」など、制限ができ、公園を利用したい人とのニーズが合わなくなり、使う人が減っていきます。
京都市内には約930の公園があり、それぞれの公園で運用を変えていけば、もっと使う人が増え、楽しむことができると思います。
しかし、京都市は財政もマンパワーも不足しており、行政の力だけでは変えられない。
ならば、民間企業や地域の人々と協力し、公園の課題を見つけ、実験し活用しいこうということで「公園利活用トライアル事業」がはじまりました。